平尾仁さん出演・劇団青年座「外交官」観てきましたーーー!!!


外交官2

 

青年座劇場でただ今公演中の、

平尾仁さんご出演中の「外交官」

すたっふブルー、観てまいりましたーーー!!!

 

まず、ざっくりとした感想から申しますと、

・重いテーマだったがすごく見ごたえがあって感動した!

・プロってすごい!

・そして、平尾さんに泣かされた!

っていうのが感想ベスト3です!

 

物語は、まず軍事裁判の日(終戦の翌年の1946年5月)、

その控室に、戦時中に外交を担ってきた歴々が集められている、

というところから始まります。

 

軍人でないにもかかわらず、A級戦犯に問われることになってしまった、

5人の外交官。と、その秘書たちのお話。

 

平尾さんはそのなかの一人、ご存じ・広田弘毅(ひろた・こうき)役。

 

物語は、時を遡り、

「なぜ、あの戦争は始まったのか」

という開戦の真実に、外交官たちが迫っていく、というもの。

 

史実では、広田弘毅さんは、裁判で一言も発することなく、

全ての罪を受け入れたそうですが、

この物語は、

「もし、広田さんやほかの外交官が、思いのたけを語ったら――」

という「仮想現実」の世界となっています。

 

つまり、この舞台のキモとなっているのは、

時の外相・重光葵(しげみつ・まもる)氏が、軍事裁判の事前対策をするべく、

関係者に声をかけて、ホテルの一室に集めた、という架空のシーンです。

 

途中、「十二人の怒れる男」みたいだなー、って思った時もありました。

(それに匹敵する名作かも!)

 

なお、時代や場所が、ちょいちょいワープするので、

舞台上にはテーブルとイス6脚、それと4本の柱のみ。

 

ここが、裁判所の控室であり、ホテルの一室であり、

ミズーリ号の艦上、上海、大連、ジュネーブ、ベルリン、ローマ・・・

といろいろな時代と場所の舞台になるのです。

 

この間、日本が巻き込まれることになる歴史には、

世界恐慌、満州事変、国際連盟脱退、二・二六事件、日独伊三国同盟・・・

などがあり、常に動いている世界情勢と、どう対峙してきたか、が語られるわけです。

 

ええっと、わたくしも歴史にあまり詳しくないのですが・・・

でも、時代や場所、それぞれの立場がどうであったのか、

っていう描写は、役者さんたちのおかげで、すっと理解できました。

(舞台上4本の柱とか、照明の使い方とかも、一役も二役も買ってて、Good Jobな感じ!

それと、配布される「外交官アフター・ノート」に、時系列が書いてあるので、

それも役立ちました!至れり尽くせり!)

 

みんな、プライドを持って、国のために働いてたんだ、って、

苦しくなるくらい、それを感じることができました。

 

「国民」のため、じゃなくて「国」のために。

 

そこがグッときました。

 

命懸けで、背中に大きな責任を背負って、

国のために働いていたんだろうな、って想像するだけで胸熱です。

 

でも、戦争に負けてしまった――。

それぞれに責任を感じ、その重圧ゆえに、

ある者は悲嘆にくれ、ある者は自暴自棄に、ある者は心を閉ざし・・・

 

本当に、

それぞれに思いのたけを語ることができる機会があったら、

どれだけほとばしる想いがあふれ出すことでしょう。

 

プロってすごいな、って思ったのは、

平尾さんが終演後に聞かせてくださったお話で、

(この日は平尾さんのアフタートークの日!)

稽古段階では、

平尾さんも、号泣しすぎてセリフもちゃんと言えないくらいになったり、

ほかの方も、テーブルがびちゃびちゃになっちゃうくらいだったそうです。

 

でも、それはその役としての感情が、この辺まで行くんだな、っていう確認作業で、

本番では、感情はグーーーっと高めるけど、そのあたりはしっかりコントロールしてて、

それが「プロの技」を感じさせてくれるのでした!

 

ちょっとネタバレかもしれませんが・・・

(これから観る方はご注意を)

平尾さんの演技は、もうその真骨頂で、

終始穏やかだった広田弘毅が、

最後の最後、想いを吐露(ここ、圧巻です!)した後、

(ここでみんな泣く)

顔を上げる頃には、しれっと真顔に戻ってて、

(その顔見てまた号泣!そしてトリハダ!)

しかも、終演直後「どーもー!」って挨拶に来てくださって、

こっちは号泣してるのに、そりゃもう、びっくりでしたよ!

(でも、やりきった感、というか、表情は誇りに満ちてる感じ!)

 

「もう、この仕事40年やってるから」

って、サラッとおっしゃってましたが、

やっぱ役者さんってすごいな、と改めて思いました。

とにかく、わたくしが観た平尾さん史上、最高に泣かされました!!!!!

(ラストで、平尾さんがかっさらってった感もあるっちゃあります)

 

あと、シンプルな舞台に、動きも最小限な演出だったので、

役者さんの目とか、目線とかが、ものすごーく効いてたように思います。

訴えたかったり、促したかったり、見守っていたり・・・と、

セリフ以外にもビシバシ伝わってきました。

 

作者の野木萌葱さん、

「崩れゆくセールスマン」でも号泣してしまいましたが、

今回もまた、すごいものを見せていただきました。

ありがとうございました。

 

平尾さんのアフタートークも贅沢でしたよ!

平尾さん自らバックステージを案内してくださって!

 

こちらは、写真撮ってもいいですよー、と言ってくださったのですが、

ネットなどに公開するのは、千秋楽が終わってからに、とのことでしたので、

そちらの様子はまた後日。

 

重いテーマ、真剣なテーマだったので、

ほんとに、わたくしの薄っぺらい感想なんておこがましいのですが・・・

とにかく素晴らしい舞台をありがとうございました!!!!!

 

(ってコレ、平尾さんが読まなきゃいいなあ・・・)

 

 

 

 

 

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