第8回発表会「さまざまな時代のおんなたち」大盛況でした! その3


作品5

「トップ ガールズ[第1幕 第1場]」

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とあるレストランの、とあるパーティのお話。

 

キャリアウーマンのマーリーンが自分の昇進を祝うため、

自らパーティを主催した。

 

そこに招かれたのは、全員、過去あるいは架空の人物。

しかも、各時代の最先端を生きた型破りな女性たちばかり。

(解説によると、この場面はマーリーンの夢か妄想であるらしい)

 

19世紀、世界中を旅した、スコットランド生まれの実在の女性旅行家。

鎌倉時代、天皇の側室だったが、後に尼となって日本中を旅した、実在の女性。

ブリューゲルの絵に描かれた、地獄の悪魔と戦った女性。

9世紀、男性を装って法王の座に就いていたとされるが、女性であることがバレて闇に葬り去られた者。

チョーサーなどの作家に、夫の言葉にすべて従う、従順な妻として描かれた物語上の人物。

 

しかし、これらの栄光や活躍の影には、

女性として犠牲にしたものも多く、

お酒が進むにつれ、ガールズトークはとどまるところを知らず――

さらに、清家さんの演出で、ウェイトレスも一癖あって・・・

 

この作品のみどころその1は、

誰かがしゃべっていても、一向おかまいなしに、自分の話をしだす、

という、演劇の概念を超えているところ。

 

まず、台本段階からビックリでした。

あまり見たことのない記号が記されていて、

「ここまでしゃべったら、もうここからしゃべり出す」みたいな記号で、

同時に3人も4人もしゃべっていることもあります。

 

かつ、ディナーパーティなので、前菜からスープ、メイン、デザート、お酒まであって、

それを食べたり飲んだりしながらそれを行なう、っていう。

 

演技達者な会員さんが集まってましたが、

最初は皆さん、本当にご苦労なさっていました。

 

本来、皆さま、人の話をよく聞く、優しくて真面目な方々です。

誰かがしゃべり出すと、聞こうとしてしまう生理的本能が、

とても難敵だったようです。

 

でも、その難敵も攻略して、

見事に皆さま、だいぶ変な人に変身してくれていました。

 

観ているぶんには、ホントに楽しくて、

誰かと誰かを同時に見比べたり、

ウワーってなったり、くすっとなったり、

舞台中がみどころ満載で、素晴らしかったです!

 

みどころその2は、

出演者の一人でもある会員さんが手作りした、

このカラフルな衣裳たちです。

 

この会員さん、この3カ月あまり、

本当に寝る間も惜しんで作ってくださってたようです。

 

独学でデザインを学び、

練習の合間に採寸して、パターンを作り、

生地を安く手に入れようといろいろお店をまわり、

夜なべ仕事でミシンで縫い・・・

 

毎週、1着ずつ仮縫いしてきた衣裳に、

毎回、歓声があがるのですが、それを

また練習の合間に着てもらって、長さなどの微調整、

そしてやっと完成・・・

 

長い長い道のりでした。

だんだん、おやつれになっていくのをまわりでは心配してましたが、

ご本人は「いったんやると決めたことだから」と、

自分のことはいつも後回しにされ、

ようやく本番1週間前に、すべての衣裳が出そろいました。

 

1回だけではもったいないよね、ってことで、

今、その衣裳たちはシナリオクラブにあります。

着てみたい方、ぜひどうぞ!

 

さて、終盤の演出ですが、

ここが最大のみどころでした。

 

たいてい、レッスン終盤には、スタッフが音響係として、

何回かお手伝いをいたします。

このような劇場での発表会のときには本番はプロの音響さんをお願いするのですが、

ミニ発表会のときなどは、そのままスタッフが音響を務めます。

 

今回、このトップガールズは、最後の2回くらい、教室に入りました。

まず、清家さんのヒラメキを目撃したのは、

最後から2回目の時でした。

 

ラストのセリフ直前、全員ストップモーションさせ、

ラストセリフを言う人に、ストップモーションから動き始めながら、

「お婆さんになれ」っておっしゃったのです!

その会員さん、初めは「?」って感じだったのですが、

清家さんがやってみせると、教室中が「うわーーー!!!」ってなりました。

40歳くらいから、ほんのわずかの間に、

100歳くらいのお婆さんにさせて、時空を超えさせようっていうんです!

いやー、トリハダものでした!

(説明が下手で、わかりにくいとは思いますが!)

 

目撃したのはそれだけではありません。

次は、劇場入りしてからでした。

 

清家さん、エンディングに向けて、何か足りないと思われたのでしょう。

トップガールズ以外のキャスト全員を舞台に上がらせて、

傍観者たちを配置することにしてしまったのです!

 

奥行き、広がりが出て、舞台の厚みが増して、

大エンディングにふさわしい、ガツンとした味付けをされたのです!

時空を超える演出が、これでまたさらにダイナミックになりました!

 

なにか、こう・・・

蜷川さんが舞い降りてきてくださったのかと思ったほどでした。

 

蜷川さんの舞台って、登場人物全員に血が通っているというか、

主役だけ輝いているのではなく、舞台のどこを切り取っても成立している、

ダイナミックだけれども、きめ細かい演出が大好きだったのです。

 

それを彷彿とさせ、演者さんたちの熱演もあって、

もう目頭も胸も、熱くなって、こみ上げるものがありました。

清家さんには、間違いなく蜷川さんの血が流れていると思えてきました。

 

エンディングから、カーテンコール用の音楽が流れる頃には、

観客席から盛大な拍手が起こりました。

その拍手も、長く長く鳴りやまなくて・・・

 

キャスト全員、観客の皆さまとも、

「みんなで創り上げた感」がすごくあって、

本当に感動的でした。

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そのような感じで、

過去最高の観客数だった12時からの部は、

地震というありがたくないミラクルも起こりつつ、

なんとか乗り越え、

こうして幕を閉じました。

 

この場にいる全員を抱きしめたいくらい、

愛しい愛しい時間でした。

 

本当にありがとうございました。

(と、ホントはもっとこのままどっぷり浸っていたかったのですが、

次の開場まであまり時間がなかったので、

大急ぎで切り替えて、次の準備に移らせていただきました)

 

 

その4へつづく〉

 

 

 

 

 

 

 

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