中村彰男さん出演「冒した者」観てきましたーーー!!!


中村彰男さん出演中の

文学部アトリエ公演「冒した者」

観てきましたーーー!!!

 

すでにご覧になった皆さまー、

ほんっとうに、すごかったですねーーー!!!

 

まず、入口から案内されたアトリエの舞台セットに、

度肝を抜かれました!

 

崩れかけた洋館の住人たちのお話と聞いていたのに、

急勾配な舞台の中心に、

「穴」!!!!!

というか、クレーター。

話が進むにつれ、爆弾の投下された跡?のようにも見え、

日食のようにも見え、

それは、登場人物たちの心にぽっかり空いた穴も連想させるのですが・・・

そこが、部屋だったり食堂だったり、塔の上だったり。

とにかく、すっごい演出効果でした。

 

それから、「私」役の大滝寛さんの、長ゼリフ!

つい、台本を買ってしまったのですが、

冒頭8ページありました!

いきなり、

「そうだ。もう芝居は、たくさんだ。」

と始まる。

そこから、三好十郎の考えを代弁してるのだろうか?という、

人生の心の迷いみたいなセリフが延々と語られ、

そうこうしているうちに、登場人物の説明のセリフとなり、

それとともに、演者さんたちが小道具を持って次々に舞台の上へ。

 

いつの間にか、クレーターは館の「食堂」となりました。

この和やかなシーンのなかに、ちょいちょい伏線が張られている。

 

中村さんは、「舟木」という内科医の役。

どうやら、かなり住人たちの健康状態の情報を握っているよう。

 

この住人たちは、この館の主人の遠縁にあたる人たちで、

あわよくば財産分与にあやかろうとしているらしい。

ここで殺人事件とかが起これば、アガサ・クリスティーとかの

ミステリーのお話になってしまいそうですが、

そうではありませんでした。

 

一見、平穏に暮らしている9人の住人のところへやってくるのは、

奥田一平さん演じる、演劇研究生の「須永」という男。

 

この男が来て、それまでの見せかけの平和が徐々に壊れていきます。

(っていうところまでは下調べをしていったのですが)

 

中村さんも、終盤だんだん壊れてきて、

言葉の選び方、言い方で、どんどん他人を追い詰めて、

もう死んじゃうギリギリのところまで追い込んじゃってて、

「悪党」呼ばわりされて、

でも「ヒヒッ」って笑ってるところが、すっごく「悪党」でした!

 

この物語にたくさん出てくるワードは、

「生きてるのに死んでるみたい」とか、

「本当は死んでるのに、気づいてないだけなんじゃないだろうか」

みたいな、「生」の哲学的な言葉の数々。

ものすごく「生」について投げかけられた気がしました。

 

時代背景が、戦後ということもあったかもしれませんが、

人の命を奪う行為は、

刀や鉄砲ならよくて、原爆はよくないと言えるのか、とか、

ちょっとテーマが大きくて、

頭がついていかないことも多々ありましたが、

登場人物たちの心の闇が次第にあらわになって、

4時間という長さを、

ヒリヒリするような気持ちで見入っていました。

 

 

あと、会員さんのなかでも話題になっていましたが、

最後の最後に、衝撃的なシーンが待ち受けていました!

「こ、これかっ!」と・・・

 

キーワードは、真っ赤で全裸で、とか、目のやり場に困ったとか、

って、ちょっとネタバレなことを聞いてしまっていたのですが、

いやいやいやいや、目の前でそれは、

しかも、固唾を飲んで、

いったいどんな風に、このお話は着地するんだろう、

って見守っていた矢先、

ウルトラスーパー衝撃的でした!!!

 

今まで、暗くて重いテーマの舞台はたくさん観てきましたが、

こんな薄っぺらい感想では申し訳ないくらいの、

荒々しい、生々しい、ヒリヒリ、ザワザワする舞台でした。

 

あれだけの熱量で演じ切った出演者の皆さんには、

本当に尊敬の気持ちでいっぱいです。

 

いいこと書けなくてホントすみません。

でも、なんか、本当にすごかったです!!!

 

演出の上村聡史さん、

今とっても勢いのある演出家さんですが、

この作品を選んだ2年前、

「日本」をテーマに作品を選んでいたとき、

戦中・戦後のいくつかの作品のなかから、

この「冒した者」を読んで、ぜひこれを演出してみたい!

と思われたそうです。

 

確かに、途中途中で、北朝鮮のミサイルのことが頭をよぎって、

今の時代にこれをやるって・・・

って、めちゃくちゃ鳥肌が立ちました。

 

文学座の皆さん、

あなたたちは、本当にスゴイです!!!

お疲れさまでした!

本当にありがとうございましたーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

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