大成功!第6回発表会『岸田國士の短篇集たち』! 感動のルポ〈その3〉


第6回発表会、ドキュメント第3弾!

今回は、第1部の「ドラマリーディング編」です。

9月28日、11時30分。

さて、いよいよ始まったドラマリーディングの部!

「犬は鎖に繋ぐべからず」
英語教師と、元・教え子の夫婦と、その一人息子と、
そして自由な飼い犬・ペス(放し飼い)の家族のお話。

この一人息子もだが、さらにこの飼い犬・ペスが、いろんな事件を巻き起こしてしまい、
それに翻弄されまくる夫婦。

この夫婦役の方たちは、
普段からとても演技力もあり、そのうえ華があって上品な方々なので、
非常に舞台が華やかでした!
まさに、大正ロマンって感じでした!

「留守」
別々の家に奉公する、二人のお女中さん。
それぞれの家主の留守中に、羽を伸ばし、油を売っている二人。
そこに近所の八百屋さんもやってきて・・・というお話。

このお話は、今回の作品のラインナップのなかで、
特に何ら事件が起こらない、演劇的には難しいお話だったかと。
強いて言うなら、この八百屋さんが大勘違いして、
女中さんの一人に告白しちゃうことくらい。

ふたりのお女中さんの丁々発止と、
八百屋さんの大勘違いっぷりが、大爆笑を誘いました!

 

「驟雨」
倦怠期の夫婦のもとに、新婚旅行に行っているはずの妻の妹が、
ひょっこり舞い戻ってくる・・・!っていうお話。

堅実な姉と、自由奔放な妹。
あー、こういう兄弟姉妹関係、あるある!っていう関係なのですが、
本当によくその関係が表現されてたなあって感動でした。

この妹さん役の方、発表会初参加なのですが、
普段の様子とまったく別人で、役に入ると、本当にパワーアップするんです!

でも、このデフォルメ気味にグイグイ迫る感じに対し、
姉さん役の、これまた発表会初参加の方なんですが、
軽くいなして、何とか丸く収めようっていうやり取りが、
本当の姉妹のやり取りみたいに自然でとってもリアリティがありました!

そんななか、このやり取りに我関せずの、女中さん。
と、姉さんの夫(妹にとっては義兄)。
が、同一人物のキャスティング!

とぼけた感じの女中さんと、優しいお義兄さんを、
しっかり演じ分けていらっしゃいました。

(注:これはリハーサルの時のものです。実際はお着物でした)

「ここに弟あり」
上京して、音楽家を目指している弟。
といっても、今で言う「ニート」な弟は、
10歳はなれたお兄さんから仕送りしてもらっているくせに、
女の子と同棲していることをお兄さんに知らせていない。
そのお兄さんが田舎から、今日上京してくるという・・・!

「驟雨」が姉妹のお話なら、「ここに弟あり」は兄弟のお話。
このダメダメな弟は、女の子にはいいところを見せたい!
と、兄貴に精一杯、いきがってみせる。
が、話にならんと結局ジャマにされ、蚊帳の外に追いやられ。
っていう、かなりKY(空気を読めない)な弟役を演じたのは女性、
会員さんのなかでも「カッコイイ!」と、ファンの多い方なのですが、
これがまた、KYなんだけど、カッコイイんです!

お兄さん役は、先ほどの「驟雨」のお姉さん役が、見事な早替えで!
厳しいことを言いながら、実は弟想いっていう優しさを、
絶妙に表現されてました。

この同棲中の女の子は、
さっきの「犬は鎖に繋ぐべからず」の息子役が、こちらも早替えで変身!
とてもキュートに演じてくださいました!

「葉桜」
初めて読んだときから、大好きな戯曲でした。
母と娘の二人の会話劇。
娘が適齢期となり、お見合いをした。
たぶん夫に先立たれてて、母ひとり娘ひとりの、二人だけの家族。
お見合い相手とは、おそらくいい感じなのに、
母ひとり残していくこと、それを言い出すことに、ためらってる娘。
母はそんな娘の気持ちを知ってるのか、確かめようとしてるのか、
「断っちゃえば」とか娘に揺さぶりをかける。

っていう、お母さんの気持ちがめちゃくちゃ伝わってきて、
かつ、清家さんの演出もすっごく効いてて、
なんか舞台袖で号泣してました。
ずるいです、清家さん!

そして、また「犬は鎖に繋ぐべからず」のお話に戻っていく。

この構成が絶妙に上手くて、
ホント涙の後に、笑いがやって来る感じなんです。

最終場面、ご近所中の住民たちを勝手に集めて、
近隣住民会議を開催する、百瀬鬼骨(ももせ・きこつ)なる人物。

お互いに心を開いて、言いたいことを言い合えば、
困っていることはなくなり、陰口もなくなる・・・などと能天気なことを言う。

そんな一筋縄でいくわけないので、
住民たちはヒートアップし、収集がつかなくなって・・・

っていうところで幕。

この百瀬鬼骨は、良かれと思うことはすぐ実行してしまう行動派(突っ走るタイプ)のため、
ノリツッコミとも思えるセリフの数々が、
もうこれでもかと、笑いの雨となって降って来るのでした!

という、最高の盛り上がりで、
第1部がカーテンコールを迎えました。

休憩も含め、2時間15分くらいでしたが、
前日のゲネプロの時よりテンポアップしてたし、
爽やかな疾走感が駆け巡ったリーディングの部、
大きな拍手と感動の声のなか、幕を閉じることができました。

(つづく)

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