青山達三さん出演「ストゥーパ~新卒塔婆小町~」観てきましたーーー!!!


4月21日(土)東京文化会館

INNOVATION OPERA「ストゥーパ~新卒塔婆小町」

青山達三さんが出演ということもあり、

観てきましたーーー!!!

 

INNOVATION・・・革新的、ってことですが、

普段、オペラなんて観たことないわたくしにとって、

全体的に、斬新でしたー!

 

感想が難しいんですけど、

特に、クライマックスの狂乱の場は、

勝手に涙があふれるような、何か感情がこみ上げてくるようでしたし、

カーテンコールの時は、あちらこちらから「ブラボー!」の声がかかっていましたー!

とにかく、スゴイものを観た、って感じです。(^^ゞ

 

まず、東京文化会館。初めてきました。

大ホールは2,300席、5階席まであります。

クラシック音楽の殿堂、オペラの聖地とも呼ばれるこの劇場、

しかも、役者さんは3人しか出てないなかに、

シナリオクラブのアドバイザーさんがいるなんてー、

って、感慨深いっていうか、すごぉーい青山さん!

もう何が起こっても初体験になるんだわ、

と思うと、ワクワクが止まりませんでした。

 

開演すると、まず、総合プロデュースの西本智実さんと、

中井美穂アナウンサーのスペシャルトークが始まりました。

西本さんに中山さんがインタビューする形で、

どのように新卒塔婆小町を創られたのか、見どころはどこか、

などを解説してくれました。

この頃、演劇ではアフタートークはよくやるけれど、

始まる前にやってくれるとは。

よほど革新的なんだ。(^^ゞ

(と思ったのですが、クラシックって、そういうの、よくあることなんですか?)

 

確かに、小野小町は有名だけど、

一般的には「卒塔婆小町」は能や演劇を知らない人にはちょっと馴染みがないと思うし、

演劇好きが全てオペラに精通しているかと言えばそうではないだろうし。

いろんな芸術を知ってないと、このオペラを十分楽しむことはできない、ということなのでしょう。

ということで、わたくしにとっては嬉しかったです。

 

西本智実さんを初めて拝見したのですが、

スラっとして知的で優雅で風格があって、とってもカッコよかったです!

たぶん半径3メートル以内で見たら、クラっとしたと思います。

世界的指揮者であり、台本も書かれ作曲もなさるなんて、多才すぎますー!

 

それで、おっしゃっていたのは、

能の世界のように、「あの世とこの世、現在と過去、現実と夢まぼろし」

そういった境界のない世界を表現したかったのだそうです。

「ストゥーパ」という題名も、

日本の文化にこだわって創ろうとしたわけではない、という表れのよう。

言ってみれば「幽玄」の世界と、西本さんの融合というところでしょうか。

 

また、オペラ歌手たちが公家たちの役どころであったり、

合唱は、ギリシャ悲劇のコロス、能の地謡を融合させたような役割を担うことや、

和楽器は使わず、すべてオーケストラの西洋楽器で

すべての音(風の音や虫の声なども)を表現していること、

狂乱の場面でダンサーがもう一人の小町を演じること、

このオペラは5つの場面で構成されており(能の五番立の形式を採用)、

小野小町の詠んだ歌がたくさん出てくること、

などのことを教えてくれました。

さらに両袖に、字幕スーパーの画面があり、小町が詠んだ歌などが投影されるとのことです。

 

さて、舞台の上には、墓標を思わせる置石と、芍薬(シャクヤク)の花。

両袖からスモークが焚かれ、だんだん幻想的な空間になっていきます。

 

芍薬は、深草少将が小野小町に百夜通いをした時に、

毎日通い路に植えていったとされる花。

百本植えることができたら契りを交わすとの約束だった。

 

歌は「色は匂へど散りぬるを」のいろは歌、

百人一首でも有名な「花の色は移りにけりないたずらに」の和歌、

それらの歌をコーラスと音楽で奏でてのプロローグ。

舞台中央に能面をつけた小町が舞う。

やがて舞台中央の小町に、青山達三さんが芍薬の花を捧げるシルエット。

 

オーケストラピットと舞台を、能の「橋掛り」と見立てていて、

舞台に上がることで、「この世からあの世への橋を渡る」設定になっているとのことで、

中山優馬さん演じる僧侶が、客席から登場し舞台へ上がると、

この世とあの世の狭間に入り、見えないものが見えてくると言う。

 

この僧は、修行中、死の病を患い、高野山を下り京に向かい、

余生を民のために生きようとする旅の途中。

青山さんは、この僧の従僧。

その旅の途中で、卒塔婆に腰掛ける、ボロを纏った老婆(佐久間良子さん)と遭遇。

従僧は、「老婆め、けしからん」となりますが、

僧は、優しく諫めようとします。

けれど、今は老婆に身をやつしてはいるけれど、

かつては才媛の誉れ高く名声をほしいままにした小野小町。

二人の説教を軽くいなして、逆に論破してしまう。

 

やがて、この二人の目の前いるのは、

老婆ではなく、絶世の美女・小野小町となる。

死期が迫っている僧は、激しく心惹かれる。

一方、青山さん従僧には、深草少将の怨念が憑りつく。

舞台はクライマックスの狂乱の場へ――

 

輪廻転生がテーマでもあるこのお芝居、

深草となった青山さんの白熱の演技に、会場中が固唾を飲む!

こんな激しい青山さん初めて観たー!

二人の間で揺れ動く小町は、佐久間さんからダンサーになり、

もう一人の小町として狂乱の舞を美しく艶めかしく舞う。

中山さんも、ダンスとなるとさすが、キレッキレ!

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」よろしく、天井から垂れている無数の糸に身体が絡められて、

逃れようとしているようにも見え、わざわざ飛びこんでいっているようにも見え、

僧はしばらく苦しみもがく。

そして、悟りの世界から、一気に情念の世界へ!

眩い光に包まれた僧の魂は、解き放たれたのか、地獄に堕ちたのか、それとも――

正気に戻った老婆は、出家することを心に決め、ひっそりと消えていく。

 

エピローグ。

現代の、とある開発現場。オリンピックが迫っているらしい。

現場監督の青山さんと、開発リーダーである中山さん。

遺跡のような、卒塔婆のような置石に、一人の老婆が腰掛けている――

 

輪廻転生――!

芍薬の花を、老婆に捧げる青山さん。

繰り返されていく物語――

 

 

一瞬の静寂の後、万雷の拍手が起こりました。

カーテンコールで西本さんが、佐久間さん中山さんと、それから青山さんともハグした時、

なんかキューンとしました。

 

本当に、不思議な世界でした。

革新的、というだけあって、歴史の目撃者になった気分、というか。

面白かったとか、楽しかったとか、そういう感想の類では言い表せないものでした。

「ブラボー!」って声かけてた人、羨ましい。

正直、何がブラボーだったのはよくワカラナイけれど (^^;)

いつか、ああ、あれはああいうことだったんだ、

ああいうふうにスゴかったんだ、って思えればいいかな。

 

今度、青山さんにも解説してもらおっと。

 

 

西本智実さん、

佐久間良子さん中山優馬さん、青山さん、

ダンサーの玄玲奈さん、オペラ歌手の皆さん、

イルミナートフィルハーモニーオーケストラの皆さん、

イルミナート合唱団の皆さん、

ほかスタッフの皆さん、

本当にありがとうございましたーーー!!!

 

すたっふブルーでした。

 

 

 

 

 

 

 

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