12月追記 文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業A-①」報告編 申請は交付や実施から30日以内です。

皆様、文化庁申請お疲れさまでした。

ステータスが確認中で、これから採択結果が届く方、既に採択された方、色々ではないかと思います。

電話で聞いてみると、駆け込みラッシュがすごかったそうで、いまだ審査状況が確認中だったりするそうです。

審査長い・・・。

しかし、事業実施期間の締め切りが10月31日なのは変わらず。

ちなみに追加募集は行うのは決定したそうですが、実施する以外の情報は全く出てこない。

 

12月追記。実績報告を行うと、ステータス画面が「受付中」になります。

現在、審査期間がめちゃくちゃ長くなっており、なかなか「受付中」から変化しませんが、実績報告書は受理されているそうです。

何かある場合は連絡が来るそうなのでとりあえず待ちで大丈夫だそうです。

 

11月25日から追加申請が始まります!!

というわけで今回は採択された方向けに

「残り期間短いけど、採択されたその後、何をどうすればいいかわからない」人のための記事になります。

A-①対象なので、主に経費明細計算書の書き方と、Q&Aが中心です。

手元に領収証とExcelがあれば半日でできるので、申請時よりもずっと楽です。たぶん。

 

目次

1.まずは補助金額の確認。購入などは10月31日までにやろう
 a.事業実施日と交付決定日について
 b.補助金額について
2.何を提出すればいいの?
3.経費明細計算書の書き方
 I.取組の⑴①や②についての選び方。まずは領収書を整理しよう
 II.種別や経費名などの書き方について
 III.資料番号、備考について
4.実績報告書の提出
 Q&A

1.まずは補助金額の確認。購入などは10月31日までにやろう来年の2月28日までになりました。

申請が降りた人は、交付決定通知書をダウンロードしましょう。

文化庁のHPにログインするとこんなデータが届いてるはず。

ここで大事なのは3つ

①事業実施日

②交付決定日

③補助金の金額

 

a.事業実施日と交付決定日について

報告書を出す締め切りを間違えると、申請が降りたのに補助金をもらい損ねるので、ここをしっかり確認しましょう。

しかし、締め切りを確認するには、①事業実施日と②の交付決定日、どっちを見ればいいのか悩むと思います。

締め切りに関しては2パターンあります。

 

パターン1、交付決定前に事業を実施した場合

図であらわすとこんな感じ

 

過去  実施日→→→→交付決定日  未来

 

上記のケースの場合、交付決定日から30日までが、報告書の提出〆切だそうです。

 

 

パターン2、交付決定後に実施したものに補助金申請した場合

 

過去  交付決定日→→→→事業実施日  未来

 

上記の場合は、交付決定通知書に書いてる事業実施日から30日までが、報告書の提出〆切だそうです。

 

「まだ余裕でしょ!!」と思って行動していると、実は駆け込みぎりぎりだったりで痛い目に合います(経験者)

 

b.補助金額について

③に書いてある補助金ですが、これは「補助金の満額」の金額になります。

仮に③が20万円で2/3補助の場合の最大額は

 補助金額 20万円 + 自己負担10万円 = 支出額30万円

という計算になります。

うっかり20万の支出が上限だと思って報告すると

 

支出額20万円 = 自己負担6.7万円 + 補助金額13.3万円

 

となるので注意です。

 

また、重要なところですが、補助金の補助額が2/3なのか、3/4なのかは、実際Excelの経費明細計算書に入力してみないと分からないです。

電話で聞いたのですが、ICT取組の金額などの要因で、補助率が変動する可能性はあるそうです。

 

2.何を提出すればいいの?

申請が採択され、事業が実施済みならば、提出するものは下記だけです。

経費明細計算書

ダウンロードはここのページの下部からできます。

※詳しくは下図の赤い枠参照。

赤枠の中の「経費明細計算書【活動継続・技能向上支援Ⓐ-1】ですね。クリックでダウンロード可能!!

この経費明細計算書に入力して、事務局にアップロードで提出するだけで実績報告が完了になります!!

領収書などは提出しなくても大丈夫ですが、5年間は交付決定通知書とともに領収書は保存とのことです。

3.経費明細計算書の書き方

経費明細計算書ですが、ダウンロードして開くと、下記のような画面が出てきます。

※上記のはテスト入力してます。

「どこ入力すればいいの???」って悩んだ方が多いと思うので、入力する部分を赤枠で囲ってあります。

まずは基本情報から。

名前、申請者ID、交付決定額、前払いの金額、確認済みを入れれば大丈夫のはず。

※右上の「確認済み」の項目は、windowsのExcelを使っていると☑マークが出てきます。

僕の場合はスプレッドシートなので、「確認済み」と入れてます。

次は表について。

I.取組の⑴①や②についての選び方。まずは領収書を整理しよう

表が並んでいて、どこに書けば良いか迷った人が多いはず。

下記のⒶの解説を行っていきます。

このⒶは

⑴①

⑴② ICT取組無

⑴② ICT取組有

⑴③ ICT取組無

⑴③ ICT取組有

の6項目に分かれていますが、各項目の意味を説明すると、

⑴① ‥‥国内外の観客、参加者等の回復・開拓に使った経費

 

⑴② ICT取組無 ‥‥活動の継続・再開のための公演・制作方法等の検討・準備・実施に使った経費

 

⑴② ICT取組有 ‥‥上記の中で、ネット配信、オンライン稽古、HP開設に使った経費

 

⑴③ ICT取組無 ‥‥雇用契約の明文化等の経営・ガバナンスの近代化に使った経費

 

⑴③ ICT取組有 ‥‥上記の中で、雇用契約の電子化、会計システムの近代化に使った経費

 

⑵ 業種ごとの新型コロナウイルス感染拡大、予防ガイドラインに即した取組に使った経費

 

となります。

事業実施の際にかかった経費を整理しながら、手元の領収書を

「これ、活動継続に使ったな」「これは観客の開拓に使ったなぁ」と分類していきます。

 

※分類が厳密にできない可能性があるので、電話で問い合わせたところ、⑴に関して多少の混在はOKとの返答をいただきました。

II.種別や経費名などの書き方について

取組が分類できたなら、次はⒷの項目を書いていきましょう。

左上から「種別」「経費名」「単価」「数量」

種別について

自分の使った経費の種別を選択形式で入力します。

どの種別なのかは、ここのページの清算手続きの手引き(A-①)の7P~9Pを見ながら、どれに該当するかを選びます。

 

経費名について

商品の正式名称や型番を書くわけではなく、何に使ったかわかりやすく書くそうです。

例1:Dell プロフェッショナルシリーズ P2219H → 分かりにくい

PC用のモニター → OK

 

単価について

こちらは領収書を見ながら、税込み価格を記入していきます。

 

数量について

同じ物品を複数購入した場合は購入した数を書きます。

ここまで入力するとExcel側で自動計算されます。

 

行が足りない場合は?

行が足りない場合、Excelのすでにある行を「コピー」して「コピーしたセルを挿入」で行を増やしていきます。

ただし、ただ「挿入」だけの場合は自動計算がされない場合があるので要注意です!!

 

III.資料番号、備考について

いよいよ大詰めです。資料番号と備考について。

下記の©の部分です。

 

資料番号について

資料番号の貸した文字は、種別の頭文字と対応しています。

上記の例だと、

消耗品1つ目のPCは「消1」

消耗品2つ目の周辺機器は「消2」

と記載します。

また、手元に保管する領収証のコピーに関しても、A4用紙に貼り付けた後、消1、消2など記入します。

下記は貼り付け例

領収証のコピーは、このような形でナンバーを割り振り、張り付けたのち、5年間保存です。

間違って処分しないように要注意です。

 

備考欄について

主に購入したもの、使った物の用途について記入します。

また申請時と使用目的が変わった場合などは、その理由を備考欄に書いていきます。

 

これで、大体の作業が終了しました!

 

余談:宿泊費、公共交通機関、タクシー、会議費など

宿泊費や公共交通機関などの記入は、経費明細のシート以外に、専用のシートに宿泊した地域や値段、使った交通機関や距離などを記入する必要があります。

 

4.実績報告書の提出

無事実績報告書の記入が終わり、領収証をまとめ上げたらあとは報告書のアップロードです。

文化庁のHPにログインし、下にスライドすると、下記のような画面が出てきます。

赤枠の「実績報告 提出」をクリックすると次の画面に進み、そこでExcelなどで作った経費明細計算書をアップロードすれば終了です。

実際のアップロード画面

ここも60分以内にアップロードして、「送信」をクリックしないとダメなので要注意です。

アップロードまで終わったらあとは待つだけです。

OKならば10日程度で口座に振り込まれるはず。

 

ここからは恒例のQ&A

Q&A

Q.Excel持ってないんだけど

A.申請時に使ってOKが出ているものなら大丈夫ではないかとのこと。(事務局に電話で聞きました。)

無料で使えるExcelに近いレイアウトだと、googleスプレッドシート(googleアカウントがあれば使用可能)

辺りがもっとも使いやすいのではないかと思っています。

アップロードする時はExcel形式です。

 

Q.経費明細計算書の補助率ってどこに書いてるの?

A.経費明細計算書の下部の自動計算のところにあります。(下記の赤枠部分)

Excelの数字を全部入力し終わった後、自動計算が行われます。

そして下記の部分に今回の補助率の割合が表示されてます(赤枠参照)

 

 

Q.物品や費用は10月31日までに支払わないとダメなんですか?

A.現時点(10月29日時点)では10月31日まで購入し、実施したものが対象だそうです。

来年の2月28日までに購入したものが対象になりました!!

Q.経費をクレジットカードで支払いたい

A.クレジットカードで支払いの場合、交付決定日から30日以内にクレジットカードの支払い明細が届くかどうかが重要と電話で聞きました。

交付決定日が仮に10月21日だった場合、11月21日までにクレジットカード明細が手元にないとダメだとのこと。

そして、分割の場合は支払いが終わってないのでダメとのことでした。

 

※文化庁に電話で確認いたしました。

クレジットカードの場合、

・支払い明細

・通帳からの引き落としがわかるもののコピー

・クレジットカード利用控え

この三点を補完する必要があるとのこと。

また、分割支払いの場合は、交付決定日から30日以内に支払いが終わっている金額が対象になるそうです。

 

Q.ステータスが確認中で進まないんだけど…

A.9月30日に申し込みが大殺到してしまったせいで間に合ってないと電話で言ってました。。

せめて今後の改定か何かで10月31日の締め切りを伸ばしてほしいなぁと思っています・・・・。

追加募集が11月25日から始まります!!

また購入の期限も伸びました!

 

Q.次の募集はどうなったの?

詳細はまだ不明で、何も分からないそうです。

11月25日から開始です!

 

というわけで、かなり遅くなりましたが、実績報告提出編です。

申請に比べるとものすごく楽なので、採択結果が届いていて既に事業実施まで終わっている方は、パパっとやりましょう!

また、状況が刻々と変わっていくので、「これ、経費に入りますか?」のような場合や、正確な情報を知りたい場合、最終的にサポートセンターに電話するほうが早いかもしれません。

 

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