平成ネット史展に見る歴史と、スマホとソーシャルの関係

スタッフの竹森です。

最近、TikTokであったり、LINEであったり、ソーシャルについての話が中心でした。

今日は、そういったソーシャルの歴史でもある、「平成ネット史展」に行ってきました。

「平成ネット史展」は、1995年、Windowsの発売から、2019年までのネットの歴史を追う、「平成ネット史」という番組の展覧会です。

この番組、サブカルチャーネタなども入っていますが、インターネット文化と、テクノロジーの発展についての歴史を結構まじめに考察しています。

(再放送予定がいまのところ無いのが残念。)

1月14日、この展覧の最終日なので激混み!!

入場方法が二種類あって普通に入場する方法と、顔認証を使って中の設備と連動させる入場方法。

普通入場が40分、顔認証入場が90分という、とんでもない待ち時間になっていました。

並んでる人たちは男性率多めだけど、決してサブカル中心というわけでもなさそう。中には子連れでくる親子も。


中はこんな感じ。激混みです。

会場は渋谷ヒカリエの9Fでスペースはそんなに広くなかったです。

さて、この「平成ネット史」、一見すると、サブカルチャーの方々のお祭りというようにみられがちですが、結構重要なメッセージがあったりします。


一見すると、ガングロメイクや2ちゃんねるとか並んでますが、すごく重要なことが書かれてます。

・インターネット年表1995年~2018年まで

平成ネット史の年表をざっくり並べると、

1995年 Windows95が販売 ポケベルの流行がピーク

1997年ごろ 楽天市場開始

1999年ごろ iモードサービス開始 ガングロメイクの流行

2000年ごろ Googleサービスが開始 2ちゃんねる開設

2002年ごろ 着うたサービス開始

2007年ごろ ニコニコ動画開始

2008年 iPhone上陸

2008年ごろ Facebook Twitterサービス開始

2010年ごろ Instagram開始 Youtuberが人気に

2011年 LINE開始

2013年 メルカリ開始

2014年ごろ IOT、スマート家電ブーム

2015年ごろ ポケモンGo開始

2016年 Snow流行

2017年 スマートスピーカー登場

2018年 TikTok大流行

あー懐かしい。あるある、こんなの流行ったよね~って声があちこちでありました。

ぼくも年表を観ながら「懐かしいなぁ~」と思っていたんですが、ふと感じました。

iPhone上陸前に流行ったものをほとんど見かけなくなった!!


ポケベルの大流行。僕はいまだにポケベルが打てない。


ポストペット。メールを送るときにかわいいクマちゃんが送ってくれました。


前略プロフィール、着うた、ギャル文字。ギャル文字は今でもみかけるかな?

これらは全部iPhone上陸前に流行ったものです。でも今はほとんど見かけない。

一方で、iPhone後。

Twitter、Facebook、Instagram、LINE、2019年になってもほとんどが使われています。

年表をみていると、iPhoneというスマートフォンの発売により、スマホと共存できなかったものは、ほとんど淘汰されてしまった・・・・

ポストペット、Flash動画のように、一時代を築いたすんごいものであっても、スマホとの親和性が低いとものすごく苦戦しています。

Flashは2020年末に完全終了へ。今後はHTML5などの標準技術へ置き換えを

一方でTwitter、Facebook、Instagramのようにスマホと親和性が高いサービスは、現在も使われています。

TikTokなんか、わずか2年で1億5千万人というすさまじい数のユーザーを獲得しています。

スマホがネット世界の産業革命を起こしたと言ってもいいくらいです。

・スマートフォン(スマホ)は一体何なのか。

スマートフォン(スマホ)は、色々な機能が付いた電話と思われがちです。でも、スマホは、手のひらサイズのパソコン代わり。

何故なら、スマホ一台あれば、

・調べものはすぐ検索できる

・地図アプリで電車案内や道に迷わない

・デジカメに代わる写真機能

・映画は見れるしゲームもできる

・メールより簡単なLINE

・最近はWord Excelが使える

・ソーシャルで世界とつなる

今までPCやテレビじゃないと難しかったことが、スマホで簡単に出来てしまいます。しかも新しいアプリでどんどん便利な機能を追加できるわけです。

このため、スマホが出てから、様々な娯楽がスマホにお客さんをとられました。

演劇や映画もiPhoneが発売した後に集客に苦戦しています。

ただ、スマホの発売前に、室内で完結するインターネットコンテンツに、お客さんを取られているというのもあります。(今回は割愛)

【9/3追記あり】20年間で、演劇の市場は盛り上がった?縮小した? 詳しく調べてみました。

ここまで見ると、スマホって「既存の娯楽産業に大打撃を与えた大変な奴!!」みたいな扱いですね。

でも今は、iPhoneが上陸した当時と違って、映画の予約や席指定はスマホからできるし、LINEのお知らせを使った広告も可能。「カメラを止めるな!」のように、ソーシャルを有効活用して、大ヒットした映画だってあります。

そしてスマホが生み出した文化の一つが、ソーシャル文化です。

・ソーシャル文化

スマホが出る前は、ネットの世界のつながりはPCがメインでした。ところがスマホの登場によってTwitter、Facebook、Instagramといった、どこでも世界とつながることができるようになりました。


SNSうつや、~なうの流行などは、ソーシャル文化があるから生まれたものじゃないかなと。

ソーシャルは

・どこにいても世界とつながれる。

・世界で起こっていることがとても早くわかる。

・マイノリティ(少数派)でも居場所が作れる。

こういったことが簡単にできるのがすごいなぁと。

例えば、Twitterを使えば、リアルタイムで災害情報などを知ることができます。世間で絶賛される映画が、自分と合わなかった時に、SNS上で、同じように合わなかった人を見つけることができます。そういった集団で集まることもできます。

・スマホとソーシャルのうまい付き合い方。

というわけで、スマホがもたらす影響や、ソーシャル文化は無視できないところまで来ています。

2018年、東京でどのくらいスマホが使われているか調べてみました。

すると、東京地区でのスマホ普及率は、現在約8割。

スマートフォン所有率は79.4%にまで躍進

スマホの普及に合わせて進化したソーシャル文化は今や根強いものに。

そう考えると、スマホ、そしてソーシャル文化と仲良くなるほうが得なんだろうなって。

・スマホやソーシャル文化と仲良くするには。

スマホやソーシャル文化をうまく利用するにはどうすればいいかなと考えると、実際に使ってみるのが一番良いのかなって思います。

僕もiPhone使い始めたころは、周りの人に聞きまくってました。

でも、ただ使うんじゃなくて、「どうやったら面白く使えるかな、役立つように使えるかな」と考える事も必要なのかな。面白いし。

Twitterなんかは、良い有名人をフォローして情報収集すると、これほど便利なものは無いってくらい有益な情報を発信していたりします。

スマホやソーシャル文化と仲良くするには、必要以上に恐れて、使わないというより、少しずつ使っていったほうが得な気がします。結局、車と一緒で、使い方次第かなと。

・会員の皆さんへ

でもやっぱり、始めるにあたって「最初どうすればいいかわからない」「何を始めればいいの」と困る方はいっぱいいると思います。

そんな時は、僕に相談していただければお答えしますので、いつでもご相談ください。

竹森でした。

スタッフブログに戻る