災害時に「娯楽に後ろめたさ」を感じなくていいと思うんです。

スタッフの竹森です。

今日はちょっとだけ真面目な話です。

以前、演劇の市場や2.5次元ミュージカルや映画市場を調べた時、3.11の時にものすごく落ちているなあと感じました。

引用:文化庁”文化芸術関連データ集より 

引用 ぴあ総研2.5次元時系列推移 2017年

2011年に軒並み数値が落ちています。何年か、かけて元の水準に戻していますが、その裏には業界の並々ならぬ努力があったのではないかなと思います。映画、2.5次元ミュージカル、劇団公演数の減少は、災害の直接被害もあると思いますが、自粛ムードも関係していると思います。特に映画なんかはびっくりするほど下落しています。

2011年の当時はテレビをつけるとACのCMがずっと流れていたのを今でも思い出します。

・今回の台風と北海道地震で思うこと

永江一石さんのエントリーを受けて

日本国民全体が災害で自粛とか、みんなでテンション下がってたら被災地も困るでしょ!

日本中がお通夜になると被災地以外も全滅してしまうんです。お金を使うことが税金を納めて自分たちの周囲を豊かにして、結果として被災地を救うことになる。自粛はなにも生みません。

被害を受けた関西、北海道を支えるのは、被害を受けてない場所なのですが、自粛ムードで消費が冷え込むと、被害を受けていない場所も元気がなくなって非常に良くないと、エントリーに書いてます。また消費の減少だけでなく、被害状況を見て精神的に参ってしまうこともあります。

僕の知り合いにも、3.11の際に被害の状況を中継するTVで見て、精神的に参ってしまった人がいます。「みんなが大変なのに自分にできることが無い」と嘆いていました。社会全体が自粛して、被害の状況を見て、気分が暗くなりながら過ごすのが正しいことなのだろうかと考えたことがあります。

・現在の北海道や関空の状況について

被害状況を調べてみると、北海道関連情報を見てみると、こちら。計画停電の必要なし、節電協力となっていました。

北海道 災害関連情報

関西国際空港も部分的に再開していました。

KANSAI AIRPORT

北海道も関空も、全てが元通りにはいかないけど、それでも少しずつ復興して、日常を取り戻しに行ってるんだなと感じました。

・娯楽を楽しむ後ろめたさに対して

何か災害があった時に、「楽しんでよいのだろうか」という後ろめたい気持ちが出ます。今回だと、「北海道や関西が大変なのに楽しんでいいのだろうか」と。でもお金を使っていることは不謹慎ではなく、復興に貢献してると思ってほしいなぁと。

僕は、個人的な考えですが、娯楽は人々に笑顔を与えるためにあると思っています。暗い気持ちになってしまったから気分を切り替えに映画見ること、舞台見ること、旅行すること、何かを楽しみに行くこと、それらは心の健康に大事なことだと思います。

北海道を突然襲った地震から1週間。電気がない生活で人々の心を癒やしたのはトランプやボードゲームでした。「娯楽がないと人間でいられない」災害時にも遠慮することはありません。

娯楽がないと人間でいられない

ボランティアや義援金などの援助ができなくて、無力さを感じることがあります。でも、だからこそお金を使って娯楽を楽しむというのは決して悪いことじゃないと思います。

消費することが復興に繋がり、娯楽を楽しむことが心の健康に繋がると思っています。

だから、この時期に娯楽を楽しむことは、決して悪いことじゃないと思います。

・最後に、このブログを書こうと思った理由

僕は演劇をあまり知らなかった人間ですが、舞台の世界や俳優の世界を調べていくうちに、「とてもすごい!少しでも貢献したいなぁ」という思いが湧いてきています。でも、3.11の時のように自粛に向かっていって、演劇の業界全体が苦しくなるのは辛いなぁと。

今池袋演劇祭だったり、演劇の催しがあるから自粛ムードで静かになるより、なんとか盛り上がってほしいなと思っています。

そのために、少しでも発信できることがあれば発信してきたいと思っています。

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