舞台の怪我と原因について調べたら、禁煙と禁酒が有効かもしれない話になった

どうもスタッフの竹森です!

みんな!!体は大切にしていますか!?

というわけで、今日のテーマは、舞台の怪我についてです。

前置きも含めて何もかもすっ飛ばしたのでちょっと説明すると、今回の作品の中で会員さんのリアクションがめちゃくちゃ面白いシーンがあります。

引きずられたり、めっちゃごろごろしたり。

全身を使ってのオーバーアクションが見ててめちゃめちゃ面白いんですが、流石に後頭部打ったりすると結構危険だから、安全に配慮しようということで、幻の一回でお蔵入りです。



一回や二回くらいだったら大丈夫かもしれないけど、何度も繰り返したら怪我する場合もあるからね。


ちなみに舞台では、どんな怪我が多いんですか?


僕の知っているケガだと、「いきなり何か怪我をする」というより、「動作をなんどもやって、疲労が積み重なってケガになる」パターンかな

例えば、飛び降りるシーンだとして、2~3回程度だったら大丈夫かもしれないけど、何度も繰り返していると、ダメージが蓄積して関節や筋肉、骨を傷めたり、最悪の場合疲労骨折することもあるよ。


公演中に怪我した場合は止めたり、別の人が出たりするんです?


怪我の度合いによるけど、公演中止になるのは本当に大変な時だね。

舞台の幕が上がったら、よっぽどのことがないと止められないので、ちょっと足を痛めた時とかは、演技の幅を狭くしてなんとか表現するかな。俳優って、体調が悪くても這って行くくらい責任が重いので、やっぱり簡単には公演中止にできないんですよ。だからこそ安全第一。公演中も徹底した安全管理のもとでやっています。

練習中で飛び降りるシーンでも「これはまずいな」という高さだと、ちょっと演出を変えたり、高さを低くしたりと調整しますし。転倒するシーンなどは、練習ではサポーターを体につけて緩衝材にして保護します。本番の舞台でも衣装で隠れるところは衝撃吸収になるものをつけたりとかね。

とにかく安全第一。


まあ、何度か聞いてたけど、俳優ってめちゃくちゃシビアな世界ですね・・・

ちなみにそれでも怪我したりぎっくり腰とかで動けなくなったらどうするんです?


骨を折るまではいかないものの、足をくじいたり、腰を痛めたけど、公演はなんとか乗り切ったってのは見たことあるよ。ただ、次の日動けないのは困るから、駆け込み寺みたいなとこに行くかな。怪我した舞台俳優でもきちんと動けるようにテーピングなどをやってくれるすごいところ。動けるようになるよ。


ブラッ〇ジャック的なやつです?


いや、普通に営業してる。もし知りたいなら教えるよ。


いや、今はいいです。なんか対価がすごそうなので・・・


そんなわけで、僕は舞台の怪我というと、セットが崩れたりすることをイメージしがちだったのですが、繰り返した動作の中で怪我をすることが多いそうです。

せっかくなので、舞台の怪我についても調べてみました。

・演劇の怪我の統計

舞台の怪我について調べてみると、統計データがありました。

特定非営利活動法人芸術家のくすり箱より

 

データを見ると

1.腰(椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、腰痛)

2.喉(ポリープ、炎症)

3.足や膝(靭帯、半月板損傷、捻挫、足の指の骨折)

その原因の多くは、使い過ぎや疲労によるものですが、演劇の特徴として傾斜がある舞台での演技などでかなり体に負担がくるようです。

以前メンターの高瀬さんが、傾斜のある舞台で公演していた時は、しんどいけど一切演技に出せないから大変と言ってました。

・治療での悩み

演劇での悩みは、治療時間が取れないこと、治療費の負担でした。

演劇は1ステージいくらの世界で、怪我で療養することになったら、そこに別の人が配役される。つまり仕事がなくなってしまうそうです。休んでしまうと「使いにくい」と思われるので、これが前述の這ってでもいかなければいけないシビアな世界につながるんですね。

その結果、怪我が完治しないまま舞台に立ち続けることになるそうです。

2008年のデータですが、治療費についても、大きな負担になっているのではないかなと思いました。

俳優の収入ですが、6割が300万未満!!

10年前だから今はもっと上がってると信じたい・・・演劇市場は縮小してるけど・・・

この収入だと、治療費だけでも金銭的に一苦労だし、休んだらさらに収入が減る悪循環!!これはきつい!!

さらに団体に所属しても、定期的な給与が得られるのは半分以下。収入が不安定なら、なるべくお金を使いたくない気持ちはわかります・・・

・喉と腰痛は喫煙が大いに関係しているのでは。

ところで、この芸術家の薬箱のデータでは、興味深いデータがあります。

喫煙習慣が

演劇 26.5%

伝統芸能 23.6%

厚労省の喫煙習慣がある人が19.3%なので、演劇と伝統芸能の喫煙率が高いです。

演劇人口に男性が多いとかではなく、男女比で見ても女性が多いです。

喉が大切な仕事なのに喫煙率が高い・・・

そして演劇も伝統芸能も頭部(主に喉)と腰痛で悩まされています。

喫煙してたら喉の負担も大きいのですが、実は、腰痛と喫煙は大いに関係があります。

そのデータを亀田病院さんが出してます。

亀田病院 「喫煙と腰痛」より

なんと喫煙での椎間板ヘルニアのリスクが3倍!!

また、自分が吸ってなくても受動喫煙で椎間板を悪くするそうです。

なので、劇団でそろって禁煙すれば腰痛、喉の不調がある程度は改善するんじゃないかなと思っちゃいました。

禁煙したらたばこ代も浮くから支出も減るし・・・

・飲酒量も結構多い

飲酒状況は週3日以上飲むのが世間一般が20.2%に比べ

演劇45.2%

伝統芸能64.7%

こちらも多い!!

炎症がある場合には、酒によって炎症が増強され、痛みは強くなる。また、飲酒後には、反動で血管が収縮して痛みを増やすことがだってあるのだ。

ドクター森本の痛みクリニック

怪我をしているときに飲酒してしまうと、炎症が悪化してどうしても回復が遅くなってしまうそうです。

俳優さんもケガをしているときはさすがにアルコールを控えていると思いますが、もしケガしているのに飲酒しているのであれば、完治が遅れに影響しているのではないかと思います。

・まとめ

演劇は芸術の中でも年代の偏りが少なく、どの年代の方でも満遍なく活躍できる分野でした。

しかし、長く続けるためには、なるべく怪我の防止や悪化させないことが大切かなと。

時には避けられない怪我もあるかと思いますが、今回調べると、少なくとも喉の不調や、腰痛に関しては、喫煙と関係し、ケガの完治には、炎症とアルコールが関係しているのでもし俳優として長く続けられる効果的な怪我の防止策は、実は普段の禁煙、ケガした後の禁酒なのかもしれません。

とはいえ色々な付き合いがあり、中々禁酒、卒煙は簡単にできないと思います。なので頭の片隅にでもとどめてくれれば。

・おまけ もし怪我した時の便利ガイド

どんなに頑張っても事故が起こるときは起こります。

そんなときのために、今回データを参考にさせていただいた特定非営利活動法人芸術家のくすり箱より公演製作者必見の公演救急ガイドが発行されてました。中身を見たらかなり便利!!

舞台制作者必携 公演救急ガイド

・緊急時のフロー

・公演前に備える備品

・救急車を呼ぶケースの判断方法

・外傷の手当方法

・熱中症などの手当方法

などなどが掲載されており、これ一冊あると緊急時のお役立ち情報満載!!

シナリオクラブでも、大舞台前に印刷して備えておきますのでご参考までに!

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