​ちーちゃん短編をやろうよ vol.2 「​嫌いだ」

倉本朋幸(オーストラ・マコンドー)
演出
倉本朋幸(オーストラ・マコンドー)
プロデューサー 山口ちはる
キャスト
Aチーム(11/26~28)
清水みさと(オーストラ・マコンドー
加茂井彩音
五十嵐諒
那海 

Bチーム(11/27~28・12/2~5)
中野匡人(茶谷堂)
安味誠貴(茶谷堂)
小林風花
竹本みき

Cチーム(12/2~5)

佐藤千夏(DULL-COLORED POP)
田中爽一郎
長屋和彰
原田樹里(演劇集団キャラメルボックス)
三宅里沙
吉田電話
日程
11月26日(火)~12月5日(木)
劇場
下北沢スターダスト
Cチーム
保険業の仲良し同期の女性4人。
その中の一人が結婚することになって、3人でビデオレターを作るが・・・。

映画脚本家と編集。
自分が書きたいものと、世間が求めているもののジレンマ。

「上手くいくことばかりじゃない人生の中で、誰かを傷つけたり、自分を傷つけたり、見てみないふりをしたり、他人がうらやましかったり・・・。
それでも誰かを愛したり、何かを信じて生きていたいし、自分にしかできないものできないものがあるんじゃないかって思っていたい。
馬鹿みたいに、人を愛したいし、馬鹿みたいに胸熱くなりたい。
そんなことを考えながらも何か出来ているのだろうか。
本当に誰かを愛したり、自分を愛したり出来ているのでしょうか。
そんな自分の事を大嫌いだし、やっぱり好きだし。
正解が分からないからこそ、もがき、一生懸命息をして前向いて生きていきたいと思っています。」

パンフレットより一部抜粋。
この演劇を見た人
竹森裕哉さん
竹森裕哉さん

おすすめ度
脚本のストーリー性 4
役者の表現力 5
演出の巧さ 4
演出の奇抜さ 5
舞台装置の芸術性 3
客席と舞台の一体感 5
劇場設備の充実度 3
敷居の高さ 3
見た人の感想

腹の底から笑えるし、ちょっと切なくなるストーリー。

僕が観に行ったのはCチーム。

この舞台は、二つのストーリーが交互に進んでいきます。

1作目のお話は、保険会社の同期4人のお話。

一人がハワイで家族婚するということで、みんなでお祝いムービーを作ることに。

ところが、ムービーで新郎の名前を言おうとすると、全員名前が違う。

「あれ?何で全員、言う名前が違うの?」というお話。

どうやら、結婚する彼女は男をとっかえひっかえしていくタイプの人間らしい。

だから、3人は誰と結婚するかなんてわからない。

ここぞとばかりに罵詈雑言を浴びせる3人。だけど・・・?

 

1作目は、女性たちのリアルな姿。

一見仲良さそうでも、裏では本音を話す。けれども嫌いと言ってても付き合いはやめない。

悪口を言ってても連絡はする。そして、酷いこともやってしまう。

僕は「縁を切ってしまえばいいのに」と思ったけど、「好きの反対は無関心」という言葉があるように、

そこには嫉妬があって、羨望があって、嫌いなんだけどもどうしようもない、人間のもどかしさがありました。

「ああきっと、この4人は、これからもこの関係を続けていくんだ」

と、切なさを胸に秘めながら見ていました。

 

 

2作目のお話は、映画脚本家と編集のお話。

脚本家は書きたいものをもっている。

しかし編集はスポンサーの意見を取り入れ、脚本家の内容にどんどんと手を加えていく。

脚本はどうなってしまうのか・・・!!

 

2作目はほぼコメディ。

とにかく笑えますよ!

脚本家が書いたものが、劇中劇として再現されるんですが、編集者の無茶ぶりの要望が脚本に取り入れられて行きます。

「飲料メーカーがスポンサーだから、飲料水だして!!」

「乱入者入れてみようか!!」

それが劇中劇として再現されます。最初はシリアスだったのに、段々とギャグ方面へ振り切っていきます。

しかし、最後は「脚本とは何のためにあるのか」という命題を残しながら物語は終盤に向かっていきます。

 

舞台を挟んで両サイドに座席が配置されているという独特のステージですが、それを存分に生かした舞台です!!

 

両作品とも前売りで3300円、当日券で3600円。公演時間は60分程度。

12月6日で千秋楽ですが、再演したら是非観に行くことをオススメします!

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