秋の「演劇をつかった社員研修」に参加してみた。

こんにちは、スタッフの竹森です。今日は社員研修と演劇のお話。

「社員研修」は企業の必須事項、永遠の課題としてずっと語られてきた言葉です。

・ちなみに社員研修って誰向きなのか。

Googleトレンドで「社員研修」という言葉がどれほど使われているかを調べると、毎年4月前後に検索のピークを迎えて、その後にドーンと落ちて、また4月にピークを迎えます。みんな新入社員向けの研修かな。

「社員研修」で調べると、これだけ検索結果が出るんですが、「社員研修 結果」とかで調べると、「結果が上がるための社員研修」とかそういうのばかり。中には、「社員研修の結果を測定するためにどういう研修が良いのか?」というなんだか卵が先かみたいな話もあります。どうやっても研修を受けさせたいらしい。

・ユニークな社員研修達

ちなみに「社員研修 ユニーク」で調べると、めちゃくちゃ変わり種の研修がいっぱい。

会議をアウトドアですると効果が上がる!?「会議研修」

子どもへの対応力アップは顧客満足に直結!?「幼稚園研修」

新入社員への洗礼!?半強制でコミュ力を強化する「ヒッチハイク研修」

真夜中の東京散歩で地理を学ぶ!「kmウォーキング」

チークワーク&作業効率アップ!「しょうゆ造り」で社員研修

チームビルディングとPDCAの実践に最適!「チャンバラ合戦研修」

引用【ユニーク研修】真似できる!?普通じゃない社員研修6選

しょうゆ作るのは楽しそうだけど、ヒッチハイクはきつそう・・・あんまりやりたくないな・・・ちなみに、演劇を活用した研修なんてのもググったら結構出てきます。わらび座なんかは社員研修で演劇をやっていたのをテレビで見たことがあります。

シアターエデュケーションによる社員研修のご提案

・僕も参加したユニークな社員研修(演劇)

僕も演劇を取り入れた研修を初めて参加してみました。体験した先はシナリオクラブの始まりとなった、シニアサービスの会社です。

シニアサービスの会社についてはこちらの「シナリオクラブの始まり」を参照

演劇の持つ効果は、以前のブログから見ると

・演劇を通じて、仲間との信頼度アップ

・自己表現による自信アップ

・居場所ができて、自己肯定感アップ

このような効果があるそうだが、本当に効果が出るのだろうか。

・当日のプログラムと参加人数

参加人数 12人

プログラム内容

1.シアターゲーム(全員参加) 30分  

2.コント芝居 

当日にランダムチーム分け ⇒ 各チームへ台本配布 練習時間 30分後 ⇒ 本番

という流れです。大体2時間ちょっと。最初の30分は、シアターゲームでウォーミングアップ。全体の緊張をほぐします。その後、各々のチームに分かれて、台本を渡されます。(内容はチームごとに違う)台本のジャンルはコントで、3人の登場人物が出ますが、配役はチーム内で勝手に決めてOK。最後は無記名投票でどのチームが一番面白かったかの順位決めです。

・シアターゲームでの雰囲気

シアターゲームというのは、ひと昔に流行った「せんだみつおゲーム」のように、みんなで瞬発力やチームワークを高めるゲームです。色々な種類があるので、もし知りたい方は下記のホームページにいっぱい載ってます。

シアターゲーム集

シアターゲームは、ただのお遊びじゃなくて演劇的な要素が沢山含まれています。ゲームを通してチームワークやセリフを言うタイミング、間の取り方などを学べます。ゲームの肝は「俺が!!」「私が!!」みたいにやるとうまくいかず、相手との阿吽の呼吸を読む事が必要な難しいゲームです。なんせ他の11人の呼吸も読まなくちゃいけない。

といいつつも、殺伐とした雰囲気じゃなく、和気あいあいとしています。こういう雰囲気ってすごく大切!!

 

時折笑顔が見られるくらいで、いい感じ

・いよいよ台本をもって、演技の練習。

ランダムのチーム分けが終わったら、その場で台本を渡されます。コントは大体5~10分程度で読めます。そのため、2~3回リハーサルができます。ちなみに各チームに一人だけ演技が多少できる人を必ず入れてます。慣れない人を引っ張っていく役割ですね。

小道具の使い方、動作、演技方法などは各チームの皆さんに全部お任せしてます。皆さん劇中の効果音をスマホを使って演出したり、ペットボトル使ったり、初心者とは思えない発想ばかりでびっくりです。

みんな自分のチームの練習に超集中してます。僕も参加してましたが、「どうやったら面白くなるか」をみんなで意見を出しながら、配役変えてみたり、ワイワイやってました。

・白熱する本番!

練習時間は終わったら、じゃんけんで発表順を決めてからの本番。全員ガチで一位を取りにきてました。面白いのは本番になった途端、人が変わったように役に入り込む人が多数いたこと!!

特に女性陣がすごかった。「わたし大丈夫かしら~」みたいな、一見ほんわかした人が、本番になると役に入り込んで号泣したり、大笑いしたり。ギャップの差が半端ない!!ギャラリーの多くが、「こんな姿、初めて見た・・・」という感じ。

逆に男性陣は無難にこなします。僕なんかは完全に足引っ張り要因・・・。ギャラリーは、知っている人が普段とのギャップから大うけでした!!

・研修を体感した感想。

実際に体験した感想を聞いてみました。

・やってて楽しかったです。今までこういう研修やったことないからアリ。

・慣れないことをやるのがきついかもしれない。でも、みんなで一緒にスタートしてみんなでやるから苦じゃなかった。

・ちょっと恥ずかしかった。

・チームワーク組んだ人といつも以上に話した。話す機会が作れたのは良かった。

・打ち解けるきっかけになるかな

・仕事の切り替えの営業の顔や切り替えのきっかけにはなるかも。

・盛り上がってとても楽しかった。

前向きな意見が多いです。事前にシアターゲームを行って、場の空気があったまっているというのもあったかもしれません。

・研修結果について考える(※個人の主観です)

社員研修(演劇)を行って分かったのが、

・研修で得るものが、人によって違う。

研修の結果、何を学ぶかは個人差がありました。

人前で話す度胸を学ぶ人も言えば、チームワークや普段接している人の別の一面を垣間見たり、得るものが違うんですよね。なので、「こういった結果がでます!!」って断言できないところ。

・とても楽しめる研修

何かの知識を勉強する研修と違って、楽しみながら行えるのは大きいです。

・意識の変化が客観的に判りにくいかも

知識を獲得する研修と違って、意識の変化を促すものなので、変化や結果が見えにくいのが難点かなと思いました。

・度胸がつく

研修とはいえ、人前で演じるには羞恥心をある程度捨てないとできません。そのため、実際にやるとかなり度胸がつきました!

・意外な人柄が出る

研修前ではどんな性格かわからない人でも、演劇をやってみると結構意外性が出ます。今まで見えなかった面白い一面や、積極的な一面を探すにはうってつけな気がします。

・新入社員研修にはとても良いかもしれません

会社に入ったばかりで、右も左もわからない。誰がどんな人なのかわからない。そんな場面でコミュニケーション手段や、仲良くなるきっかけにはとても良い気がします。そして、会社全体で仲良くなるためには全員参加する必要がありそうです。「演じた同士だからわかる絆」みたいなのを感じましたからね。

そして、働く人同士どんな一面を持っているかわかったりしますよ。

逆に演劇を通じた営業能力アップなんかは何度も何度も重ねていくうちに身につくスキルかも。よくある営業ロープレに近い感じですね。

ともあれ、演劇を使った社員研修、面白かったので、もっと普及してくれたらいいなと思ってます。

 

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